龍性院だより

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平成30年春彼岸号

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    一病息災

    今年も早いもので、平成30年の新年を迎えてから2か月半ばかり経過をいたしました。
    春のお彼岸を前に、季節の変わり目らしい寒暖の差がある落ち着かない天候が続いておりますが、龍性院檀信徒の皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか?

    花粉も大量飛散中であり、風邪もまだまだ油断できない今日であります。
    何卒体調には十分ご留意いただき、暖かい春をお迎え下さい。皆様には、常日頃より當山護持のため格段のご信援を賜り、厚く御礼申し上げます。

    さて、この冬は寒さが大変厳しく、さいたま市では1月26日に1977年に観測を始めてから最も低い気温である-9.8℃を記録。
    この寒さと空気の乾燥の影響から、国内ではインフルエンザが大流行いたしました。

    先ほど皆様に「体調には十分ご留意いただき~」と申し上げましたが、恥ずかしながら私も、今年になってインフルエンザA型に罹患してしまい、数日間休息を取らざるを得ませんでした。
    新たな年を迎え、忙しい毎日の中でろくに休息も取っていなかった私にとって、不本意ながらも体を休ませる機会をいただくことになったのです。

    数日間の休息の後、体調は快方に向かいましたが、その時感じたのは、インフルエンザに罹患する前より今の方がずっと体が快調になったということです。
    また、体の為には無茶は禁物だし、やはり休息は大切だなと改めて学ぶ良い機会になりました。

    〝無病息災〟という言葉があります。
    病気や災いにも見舞われず、元気に過ごすことを意味します。
    さらにもうひとつ、〝一病息災〟という言葉があります。
    何かひとつ病気をした人は健康に留意するようになるので、かえって元気に長生きするものである、といった意味です。

    無論、無病息災であることが何よりですし、そうありたいものだと思います。
    しかし、病気を患ったからこそ気づくこともたくさんあるのです。
    私たちは、諸行無常の世界に生きております。
    今元気だといって将来も安心ではないし、病気だからといって将来も絶望ではないのです。

    大切なのは、現状をしっかり見つめ、学び、これからの生活にどう活かすかということではないでしょうか?
    この〝一病息災〟には、私たちが心豊かに過ごすためのヒントが込められていると私は思います。

    今年インフルエンザになった方も、そうでない方も、現状を見つめ、学び、今までの経験を今後に活かしてお過ごし下さい。